FLY TO THE FUTURE-プロローグ1-

2017年12月11日

 2014年2月14日、日本列島の本州南岸を低気圧が

北東に進んだ影響を受けて関東甲信を大雪が

襲った。
 それは百年に一度と言われるほどの記録的な

もので、山梨県では一晩のうちに1メートルを

越える積雪が県内各地で見られ、観測開始以来

最多に達したところも少なくなかった。多いと

ころでは1メートル60センチにもなった。

 この豪雪により、JR中央線は各所で立ち往生

し、中央自動車道はもとより主要道路はことごと

く通行止めとなった。山梨県はもともと平野部が

少なく78%が山地である。交通の命綱は勾配が激

しく、台風、豪雪などで遮断されやすいため災害

があると「陸の孤島」になってしまう可能性がある。

このたびの雪害は「陸の孤島」を極限状態に追い

込んだ。

 ほとんどの鉄道と道路が遮断されたため、物流が

滞り、店頭から食料品・日用品などが消えてしまっ

た。
 雪害による停電も相次いだ。

 また、山間などでは雪に阻まれて孤立する集落が

続出し、安否の確認も思うようにできず、そこへ

食糧や燃料を届けることもままならない。

 なんとかして食糧を届けなければ!

 病人がいても病院へ運べない。このままでは

多くの人命が危ない。

 なんとかして病人や体力のないお年寄りを孤立

集落から病院へ搬送しなければ!

 残る手段は空からの輸送であった。

 しかし、山梨県には空港がない。

 このとき、私はfacebookでメッセージを発信した。

「滑走路の雪かき完了、整備OK。自衛隊、民間

航空会社の卒業生諸君、いつでもご利用ください!」
 
私の経営している日本航空学園は滑走路のある学校

法人である。グライダーやヘリコプターを保有し、

ふだんから山梨県のドクターヘリなどの保管やメン

テナンスも引き受けている。

 その学園の滑走路を、緊急時、ヘリポートとして

使用したらと私は判断した。

すぐに、学園の教職員、生徒たちが心をひとつに

して、懸命に滑走路の雪かきが始まった。

 まもなく航空学園の滑走路で慌ただしい動きが

始まった。

―つづく―


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