ーあとがきー私自身の子育て

2016年02月01日

 私は二八歳で結婚し、三人の子どもを授かりま

した。子どもが生まれてからは、職場(学校)と自宅が同じ敷地内にあっ て近いこともあり、毎日夕方六時になると

いったん帰宅し、子どもたちを風呂に入れてやり

ました。その後は着替えて再び 学校に戻り、部活

動をみたり寮へ行ったりしていました。どんなに

忙しくても、それだけは実行しました。

 また、子どもたちが小さい頃は、子どもをぽー

んと空中にあげてキャッチしたり、子どもにボー

ルをパッと渡して取らせ たりして遊んでやりまし

た。そのためかどうか、三人とも運動神経は抜群

でした。

 帰宅して夕食をとった後は、よく音楽をかけて

皆で聴きました。クラシックを聴かせたこともあ

りますが、時にはロック ンロールをかけて子ども

たちと一緒に踊りました。まるでディスコのよう

にガンガンかけて踊っていると、子どもたちはは

しゃぎ、「踊ろ、踊ろ」とせがむほどでした。

 リズム感をよくしたい、積極性を身につけさせ

たい、と考えて工夫したことですが、子どもたち

には今でも楽しい思い出 となっているようです。

 なるべく本を与えて読ませるようにもしました。

時々私が読んでやることもありました。そうして

中学生になったら、も う自由にさせるようにしま

した。

 

 長男は、日本航空高等学校で学び、在学中は太

鼓隊を三年間やりました。その後、アメリカのウ

ェストミンガン大学に入学し、途中から自分の意

志でハワイ大学へ入り直しました。あるとき、長

男から電話がかかってきて、

「親父、結婚してからお母さんと二人で海外旅行

に行ったことがある?」

 と聞きます。

「いや、ないな」

「だったら、一ヵ月後の僕の卒業式に二人でハワ

イに来てください」

 と言うのです。珍しいことを言うなと思いなが

ら、家内と一緒に行きました。すると、卒業式で

うちの息子だけが違う色のレイをつけ、先頭で会

場に入ってきました。

「マーシャル・スチューデント、タダヒロ・ウメ

ザワ」

 なんと首席だったのです。よくがんばったんだ

な、と感心しました。

 大学院への進学もずいぶん勧められたようです

が、本人は、

「帰って、父のあとを継ぎます」

 と帰国してきました。

 このように、彼がしっかりと自分の道を決めて

進んできたのは、私が親として、教育者として、

価値観をしっかりと身に つけさせ、志を立てるこ

とができるように育ててきた結果だと思います。

 そうして今、長男は日本航空専門学校千歳キャ

ンパスと白老キャンパスの学長を務めています。

若い学長ですが、しっか りとやっています。

 

 長女は、東京の女子大の英文科を卒業しました。

卒業の際に、

「アメリカに留学したい」

 と言い出しました。大学で英語教諭の免許を取

得しているので、そのまま教職に就く道もあった

のです。

「アメリカに留学して、何を勉強したいんだ?」

「ネイティブアメリカンの研究をしたい」

「それを勉強したからといって、自分でちゃんと

食べていけるのか?」

「……」

「アメリカにパイロット留学するならともかく

……」

 すると、パッと顔を輝かせて、

「何、それ?」

 と興味を示しました。潜在的に航空機への憧れ

や興味は持っていたのでしょう。航空学園を経営

する家系に生まれたDNAかもしれません。

 そうして、長女はアメリカのパイロット・スク

ールに入り、小型機から大型機までのライセンス

を取得しました。教官のライセンスまで取りまし

た。

 その後、アメリカ人のパイロットと結婚し、今

は三人の子どもにも恵まれ、ミシガンで暮らして

います。パイロットや教官の仕事と家庭とを、う

まく両立させています。

 

 次女は、高校ではバスケットボール部で活躍し、

インターハイまで行きました。その後、私の母校

である大学に進学して 教員免許を取得し、今は本

学園の東京の副センター長を務めています。結婚

し、子どもを産んで産休に入っていましたが、 今

後は仕事と家庭を両立させていくようです。

 

 それぞれの子どもは、自分の志で道を選び、努

力して、今は充実した人生を歩んでいます。つく

づく思うのは、家庭も学校も、 基本的に子どもを

育てる方針は同じということです。

 その子のよいところを伸ばし、共に感じ、共に

創造し、自由と規律を教え、国際性を身につけさ

せる。日本航空学園ひい ては梅沢家の教育。それ

は、これからもしっかりと受け継がれていくと確

信しています。

 そして、その人間教育により立派に自立し成長

した人材が、国際社会で大きく羽ばたいていくこ

とを期待し、見守ってい きたいと思っています。

 

学校法人 日本航空学園 理事長 梅沢 重雄

 


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