人生論㊾

2017年08月30日

―武者小路実篤の著書をまとめてみました―

49.生命の泉から真っすぐに生命の血が流れている。

噴出している。この力によって人々は生まれかえり、

生きかえる。そしてくたばるまで地上で戦いぬき、

くたばるとあとの人に任せて自分は地上から去っ

てゆく、残るものは白骨とその人の地上でした

仕事ばかりである。人類は自分に害のあるもの

は忘却の谷にほうりこんでしまう。三本の十字架

にかけられた男の内、人類はキリストだけを覚え

ている。

 多くの人は生きて死んだ、すべての人を覚えな

ければならなかったら大変だ。忘れていい人が

多いことは実にありがたいことだ。

 

武者小路実篤(1985.5.12~1976.4.9)

 学習院初等科、中等学科、高等学科を経て、
1906年に東京帝国大学社会学科に入学。1907年、
学習院の時代から同級生であった志賀直哉や木下
利玄らと「一四会」を組織する。同年、東大を
中退。1908年、回覧雑誌「野望」を創刊。1910
年には志賀直哉、有島武郎、有島生馬らと大学
雑誌『白樺』を創刊。これに因んで白樺派と呼ば
れる。トルストイに傾倒した。また白樺派の思想
的な支柱であった。
 晩年盛んに野菜の絵に「仲良きことは美しき哉」
「君は君 我は我なり されど仲良き」などの文
を添えた色紙を揮毫したことでも有名である。
昭和40年代には日本中の家に色紙があった。


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