教育勅語正文の解説⑩

2016年06月17日

爾臣民 父母ニ孝ニ(ナンジシンミン フボニコウニ)

 「爾」は「汝」と同じでありますから、「爾臣

民」というのは、天皇が国民全体に対して、「君

たち」とか、「諸君」とかいって呼びかけられた、

親しみをあらわす言葉であります。今日ならば

「国民諸君」とか「国民の皆さん」とでもいわれ

るところでしょう。「父母ニ孝ニ」というのは、

自分の父や、母に、孝行をしなければならない、

と教えておられるのです。

 「孝行」というと、古くさいことのように言う人

がありますが、たいへんな心得ちがいです。赤ん坊

から大きくなるまでの長い間、育てていただいた

お父さんやお母さんのご苦労や、あたたかい愛情

に対して、心から感謝をすることは決して古い

考えではありません。犬でも三日飼えば、三年の

間は主人の恩を忘れないといいます。まして人間

が親の恩を忘れずに、ご恩に報いるように心がける

ことは、当たり前のことです。人から恩を受けなが

ら、報恩感謝の心のない者を昔から「忘恩の徒」

とか、「恩知らず」といっています。

 

教育勅語の正文

朕惟フニ、我カ皇祖皇宗、国ヲ肇ムルコト宏遠ニ

徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ。我ガ臣民、克ク忠ニ、

克ク孝ニ、億兆心ヲ一ニシテ、世々厥ノ美ヲ済セ

ルハ、此レ我カ国体ノ精華ニシテ、教育の淵源亦

実ニ此ニ存ス。爾臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、

夫婦相和シ、朋友相信シ、恭倹己レヲ持シ、博愛

衆ニ及ホシ、学ヲ修メ、業ヲ習ヒ、以テ智能ヲ

啓発シ、德器ヲ成就シ、進テ公益ヲ広メ、世務ヲ

開キ、常ニ国憲ヲ重シ、国法ニ遵ヒ、一旦緩急アレ

ハ、義勇公ニ奉シ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘ

シ、是ノ如キハ、独リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラ

ス、又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顕彰スルニ足ラン。

斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ、子孫臣民

ノ倶ニ遵守スヘキ所、之ヲ古今ニ通シテ謬ラス、

之ヲ中外ニ施シテ悖ラス、朕爾臣民ト倶ニ、拳拳

服膺シテ、威其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ。

  明治二十三年十月三十日

         御 名 御 璽


教育勅語に戻る
このページの先頭へ

 

梅沢慶臣学園長ブログ

梅沢忠弘学長ブログ

篠原雅成校長ブログ

浅川正人学長ブログ

馬場欽也校長ブログ

小林学校長ブログ