教育勅語正文の解説⑧

2016年06月13日

世々厥ノ美ヲ済セルハ 此レ我カ国体ノ精華ニシテ
(ヨヨソノビヲナセルハ コレワガコクタイノセイカニシテ)

 「世々」というのは、神代の時代から現在に至る

まで「代々」相受け継いで、という意味です。

「厥ノ美ヲ済セルハ」というのは、「そういう美風

を作りあげてきたのは」という意味です。「此レ

我カ国体ノ精華ニシテ」というのは、「日本の国体

(くにがら)がすぐれていて、うるわしい」という

意味であります。すなわち、国民が常に、天皇の

もとに一つ心になり、忠孝の道を、わが国の美風

として守り、育ててきたのは、他の国々では見ら

れない、日本の美点であることを、お述べになった

のであります。

 そして、わたくしたち国民は、「万世一系」の

天皇を、国の中心と仰いできたのでありまして、

外国の歴史で見るように、国民が血を流して、

力ずくで、皇帝の座を奪い取るようなみにくい

争いは、二千六百年の長い日本の歴史において、

今日までいちどもありません。これはほんとうに、

世界に誇ることのできる、日本の美風であります。

 

教育勅語の正文

朕惟フニ、我カ皇祖皇宗、国ヲ肇ムルコト宏遠ニ

徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ。我ガ臣民、克ク忠ニ、

克ク孝ニ、億兆心ヲ一ニシテ、世々厥ノ美ヲ済セ

ルハ、此レ我カ国体ノ精華ニシテ、教育の淵源亦

実ニ此ニ存ス。爾臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、

夫婦相和シ、朋友相信シ、恭倹己レヲ持シ、博愛

衆ニ及ホシ、学ヲ修メ、業ヲ習ヒ、以テ智能ヲ

啓発シ、德器ヲ成就シ、進テ公益ヲ広メ、世務ヲ

開キ、常ニ国憲ヲ重シ、国法ニ遵ヒ、一旦緩急アレ

ハ、義勇公ニ奉シ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘ

シ、是ノ如キハ、独リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラ

ス、又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顕彰スルニ足ラン。

斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ、子孫臣民

ノ倶ニ遵守スヘキ所、之ヲ古今ニ通シテ謬ラス、

之ヲ中外ニ施シテ悖ラス、朕爾臣民ト倶ニ、拳拳

服膺シテ、威其德ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ。

  明治二十三年十月三十日

         御 名 御 璽


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