『教育勅語』への誤解があった

2015年05月19日

 

 戦後、『教育勅語』が廃止された要因のひとつに、

「一旦緩急アレバ、義勇公ニ奉シ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ

扶翼スベシ」という下りがあります。

 これが「戦争になったら勇気を出して天皇陛下のために

命を捧げよ」という意味に解釈され、第二次世界大戦で

特攻隊や人間魚雷、そして玉砕戦法などの壮絶な戦死に

つながったと判断されました。

 しかし、これは大きな間違いです。この一文は

「戦争や災害があったら勇気を持って公のために奉仕し、

長い間続いている国家をしっかり守りましょう」

という意味です。

 

 2014年2月、山梨県は大雪に見舞われました。

これもまた「一旦緩急アレバ」の事態です。人々は

互いに助け合い、自分の家の雪かきだけでなく、隣の

お年寄りの家の雪かきもしてあげたり、ボランティアにも

参加して食糧の運搬や病人の世話をしたりしました。

 日本航空学園は、学園の滑走路を県や自衛隊に開放し、

そこから僻地への食糧供給や救急のために、ヘリコプターや

飛行機が何機も飛び立っていきました。このように、国や

地域が大変なときに、みんなで公のために尽くすのが

道徳です。国民は誰でも自衛官であり、警察官であり、

消防士でなくてはならないのです。自分の安全は自分で

守ることが基本であり、これを支援するために

専門家の組織があるのです。

 

 『教育勅語』は戦後、海外でも翻訳されて読まれました。

ロシア、インド、イギリス、フランス、アメリカ・・・・・・

いずれの国でも、すばらしい教えと評価されています。

ドイツのアデナウアー首相は第二次世界大戦後、自分の

執務室に『教育勅語』の訳文を掲げていました。

勅語のなかの「義勇公ニ奉シ」と「父母ニ孝ニ」の

ところは太い文字で示し、日本の『教育勅語』の教えで

ドイツは見事に復興を果たしました。

 キリスト教にもこれに近い教えがあり、愛とは何か

という解釈については『教育勅語』に通ずるものが

あります。マザー・テレサは「愛の反対は無関心である」

と言われました。それはつまり、「無関心ではいけません」

と教えているわけです。相手を思い、敬い、助け合う精神は、

まさに『教育勅語』と共通するところです。

 


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